去る５月３日の憲法記念日、美しい日本の憲法をつくる大阪府民の会主催の「第22回憲法フォーラムin大阪」を大阪府神社庁で開催、会場が満杯となる盛況ぶり、憲法改正へ関心の高さを実感した。

　「国難迫る－急げ、憲法に国防条項、緊急事態条項の明記を！」をメインテーマに自民党からは参議院議員・党憲法改正実現本部副本部長の西田昌司議員、日本維新の会から衆議院議員・党国会議員団幹事長代理の三木圭恵議員がご講演、続いて衆議院議員・自民党の柳本顕議員にコーディネイターになって頂き、講演を踏まえて意見交換をして頂いた。

　西田議員は憲法改正の具体的議論の前提となる占領基本法としての憲法制定と同様に財政法制定や国鉄創設の背景にある東京裁判史観という事実をしっかり知れば自然と改正につながるという改正の理念を訴えられた。

　三木議員は憲法審査会での緊急事態条項の議論について国会議員の任期延長問題一つとっても実に詳細に議論が展開されていること、自衛隊明記の問題についても維新と自民とはほぼ主張が近いことを指摘された。

　フォーラムの時間では今後どうしたら国会発議がなさなれていくか、また改正の輪をどう有権者に広げていくのかという柳本議員の問いかけに憲法と日本人の価値観を取り戻していくことや自衛隊への感謝の気持ちを高めていくことなど民間から起こすべき指針も与えられ、主張の提示だけでなく建設的な議論がなされた。

　休憩なしの２時間であつたにもかかわらず、ぐいぐいと参加者の意識を牽引していく意義あるフォーラムとなった。