■地方議会から憲法改正運動展開のスタートを切った議員懇談会総会
大阪 地方議員懇談会の平成26年度合同総会が開催され、地元国会議員7名、府内
全域の地方議員45名、一般参加者28名、総勢80名が参加した。
土曜日、本来であれば地方議員の方々は地元での行事が目白押しであったにもか
かわらず、国会議員、地方議員の参加者数は過去、最高となり、自民、維新などの
各会派の別を乗り越え、一同に会し、テーマ「今こそ地方議会から憲法改正の声
を!」を掲げた憲法改正実現に向けた熱気のある総会となり、名実ともに地方議会
から憲法改正の声を挙げていくスタートとなった。講師の三木基実氏がご紹介頂い
た方々にも多数ご参加頂いた。
総会では荒木幹男・事務局長(大阪市会議員)の司会進行で会が進行、開会に先立
ち、昨年ご逝去された故・楠本陸雄副会長(藤井寺市議会議員)のご冥福を祈り、黙
祷を行った。
続いて国歌斉唱、髙野伸生・会長(大阪市会議員)の挨拶、来賓の国会議員らの来
賓紹介に続き、左藤章・衆議院議員(自民)が、領土領海の守りとともに中国による
サイバー攻撃もこれからの大きな課題となってくると指摘、馬場伸幸・衆議院議員
(維新)は国民投票法が改正されることが確実となり、いよいよ憲法改正が現実の
ものとなってくると国会の情況を紹介された。また千家敬麿・日本会議大阪議長か
らは地方議員の皆さんと一緒になって憲法改正の早期実現を求める意見書決議の働
きかけと世論喚起の啓発運動を積極的に行っていくという決意があった。
その後、水ノ上成彰・副会長(堺市議会議員)から昨年度の活動報告として「普
天間基地の危険性の除去、辺野古の米軍基地への統合・縮小の実現」賛同の地方議
員署名が府内で183名にのぼった成果などを発表された。
そして、北川悟司・副会長(豊中市議会議員)からは、以下の運動方針が提起さ
れ、参加者全員の拍手で承認された。この総意の意義は極めて重い。
1、憲法改正の国民運動について(28年に憲法改正の国民投票実現を目指す)
①憲法改正世論を盛り上げるために、各議会、後援会などで7つのテーマ(前
文・天皇・9条・環境・家族・緊急事態・憲法改正条項)を勉強会を開催す
る。
②国会に憲法改正の早期実現を求める地方議会意見書決議を強力に推進する。
(第1弾~27年3月まで)
・本日の総会をスタートとして、6月議会の決議を目指す。
・決議目標について…府議会、大阪市会、堺市会は先行して6月議会を目指
し、来年3月をメドに市町村議会の過半数を目指す
③秋季9月20日(土)の憲法大講演会(講師・青山繁晴先生)に共催協力し、憲
法改正の世論を巻き起こしていく。
④今後の運動展開に向けて準備をする。
・憲法改正テーマの絞り込み運動(27年3月~28年3月)までに地方議員議員
署名を展開する。
・国民投票での過半数獲得を推進するために各議員後援会に対して賛同を呼び
かけていく。
2、大阪護國神社に積極的に参拝し、英霊顕彰の世論を盛り上げる
3、会員の拡大を推進する
・とくに新規で30名の議員に入会を呼びかけていく。
4、懇談会として研修会、交流会を開催する
また役員構成についても新たに4名の役員新任についても承認された。
最後に辻淳子・女性部長(大阪市会議員)が憲法改正実現に向けて6月議会から
大阪市会はじめ意見書決議を持ち場の議会で積極的に行っていくことが再確認さ
れ、共有が図られていった。
講師の三木基実氏(第3区海上保安部 政策アドバイザー)から、パワーポイント
を駆使しながら、長年、海上警備の前線で従事されてきた経験から尖閣周辺海域で
の海上警備の実態、海上保安庁のあゆみ、また中国の海上警備体制などが詳細に語
られ、改めて領海警備の実態を認識するとともに、「領有権の問題はそもそも存在
しない」との姿勢を堅持する中で、その限界を超えた場合の課題が必然的に憲法問
題に直結しているとも抑えることができた。
とりわけて今回の沖ノ鳥島の事故では痛ましい事故とはなったが、海上保安庁が
法執行を整然とした結果、わが国の法秩序が沖ノ鳥島に及んでいることを鮮明にし
たことの意味は大きかったことを指摘されたことは、教えられる点であった。 引き続いて行われた懇親会は10階の宴会場で開催、議員30名、一般参加者25名が
参加、司会を大澤千恵子・副女性部長(摂津市議会議員)が進行、吉田利幸・顧問
(大阪府議会議員)から乾杯の発声、竹本直一・衆議院議員が来賓の挨拶を行い、
和気藹々と相互の親睦を深め、西村昭三・副幹事長(堺市議会議員)から中締めの
挨拶で終了した。 この総会が地方議会から憲法改正の声を挙げていく歴史的な集まりであったと言
えるように国民運動側からも強力にバックアップしていくことを改めて決意できた
内容が濃いものとなったように思う。