日本の息吹 [大阪版] ~一人がひとりを!~ 第174号 平成26年4月号
■御霊が参列者のまごころと感応し、慰霊祭斎行直後、激しい雨が降る
~第4回沖縄なにわの塔慰霊祭に38名が参加~
那覇空港に到着するや、初夏のような陽気には驚いた。
すぐに波上宮で正式参拝、沖縄を守る神々様への挨拶とこのツアーの無事を祈った。祭りの後、大山禰宜が、基地縮小のための8万名署名や名護市長選の動きについてご案内頂き、沖縄県民の本音がどこにあるのかについてお話し頂いたことは、参列者にとっても襟を正されるものだった。
その後、摩文仁の平和祈念公園内のなにわの塔での慰霊祭に臨んだ。各県の慰霊塔もそうだが、この塔が建立されたのが昭和40年で来年は50周年という節目を迎える。1年振りに大阪出身の英霊(沖縄戦並びに南方諸地域の戦没者)35000柱の英霊の御霊と相対すことができたのであるが、風もやみ、英霊も見守っておられると思った。
地元からは渡慶次・沖縄県神社庁長、新垣・普天満宮宮司、加治・護国神社宮司代務者、中地・日本会議沖縄県本部会長、久留島・同本部事務局長、坂本・同本部事務局員も参列して下さり、十分に地元の方々の歓待して頂いているお気持ちがわかった。
斎主の西野・神政連大阪幹事長の祭詞は、当時の世界の動きの中での大東亜戦争の意義が語られ、英霊を顕彰する責任を果たそうとされる丁寧な内容で感動した。みたまなごめの舞、浪速神楽奉納に続き、参列者の玉串を奉った時点から、にわかに曇って来て、寺井・大阪府神社庁長の挨拶が終わる頃には小雨が降りはじめ、衞藤・神政連大阪本部長の挨拶が終わる頃になると、雨足が激しくなり、「ふるさと」斉唱の時にはお供えを引かなければならない程、激しくなったが、無事にお祭りを斎行することができた。参列者の中には、感極まり、嗚咽しながら歌っている方もおられた。幸い参列者席はテントで設置していたこともあり、濡れることはなかった。
英霊の御霊が参列者のまごころと感応して、それまでこらえていた涙が一斉に溢れたようで、参列者の慰霊の心が通じたのだなあと感じることができ、英霊は喜ばれていると確信した。
その後、那覇市内のホテルに移動、夜の懇親会では地元の新垣・普天満宮宮司、久留島・日本会議沖縄県本部事務局長、坂本・同事務局員にもご参加頂き、沖縄を巡る問題についてもお話を聞ける機会となり、交流を深めることができた。
翌19日は、朝から曇り空で、時折、小雨も降ったものの、沖縄県護国神社を自由参拝、旧海軍司令部壕、嘉数高台公園を巡った。改めて展望台から普天間飛行場を眺望することができたが、2400メートルの程の滑走路には、一見、カニのような形をしたオスプレイの雄姿もあったが、常時15機程のオスプレイが飛行していることがわかった。
その後、道の駅かでなで嘉手納飛行場を目の当たりにし、その広さに驚いた。昼食をとっているときにオスプレイが飛来している様子もタイミングよく見ることができた。やはり、米軍基地の広さ、規模を目の当たりにする中で、国の守りとは何か、日米安保とは何かを考えることは大切である。
続いて琉球村で沖縄気分に浸った後に、夕方に那覇空港から関空へと戻ってきた。
何回来ても、英霊を顕彰することは継続することであるとともに、その度に懐かしさの情と着実に変わろうとしている最前線としての沖縄を見るのと、多くの英霊が眠っている御霊への慰霊をする責任が自分達に課せられていることを実感した研修旅行となった。
■大阪市支部第1回セミナーに80名が参加
~「祖国と青年」誌編集部の三荻氏が地道な取材に基づいて講演~
国歌斉唱、寳來支部長の挨拶の後、祝電の披露の後、早速、講演の時間となり、講師の三荻 祥氏(「祖国と青年」誌編集部)が「日本の決断~沖縄、そしてアジアで今起こっていること~」と題して、基地問題を争点とした名護市長選の経過を実際に沖縄県民の声を地道に取材した中でレポートしていった。
とくに印象に残ったのは基地に隣接する小学校が老朽化してしたことを機会に移転するかどうかで問題となった時に反対派はそれまで危険が大きいと言っていたにもかかわらず、移転には反対し、結局、頓挫した事例を紹介したことだった。ヘリ墜落の危険性が高い小学校を人質にすることによって、反対運動を継続している点であった。
また実際に名護市民にインタビューしてみると、米軍基地の存在が雇用を拡大するとともに、米軍との親近感も生まれ、東アジアの安定のためには必要であるとの声も多く、マスコミが基地反対が「沖縄県民の総意」であるというのがいかに欺瞞に満ちたものであるのかという点、沖縄の基地負担については在日米軍が使用している施設の面積割合は全国で23%であるにもかかわらず、専用施設の面積割合の74%とすり替えて、いかにもほとんどの米軍基地が沖縄に集中しているか情報を操作している点、そして名護市長選に見られたように基地反対派は全国の運動団体が動員されている点についても言及したが、具体的な数字や沖縄県民の生の声を紹介しながらの話は非常にわかりやすかった。
最後に「蛍の光」の4番の歌詞(今日、うたわれることはない)に「千島の奥も、沖縄も、八洲の内の、護りなり、」とうたわれているように沖縄は防人の島であることは戦前の日本人は皆知っていたことに触れながら、「蛍の光」を全員で心を込めて歌い、沖縄の問題はわが国全体の問題であることを訴え、これからも関心を持って頂きたいとして結んだ。質疑応答も活発に行われ、沖縄への問題意識が喚起されたことはよかった。
続いて、1988年の中国海軍とベトナム海軍の衝突によって、ベトナム領土の西沙諸島の岩礁が中国に奪われた場面と亡くなったベトナム兵士に対する海上慰霊祭の様子を描いた「中国軍の南沙諸島攻撃」と「誰にでもわかる憲法改正の話シリーズ①-憲法に天皇の元首規定を」(企画・解説 百地章・日本大学教授)のDVDを上映して、わが国も今のままではベトナムと同じ状況となることや、ベトナムは日本に助けを求めていることを実感するとともに、憲法改正の一つの焦点を再確認できた。
その後、今後の行事予定として永松・副支部長より5月10日に開催される平成26年度総会の要項について紹介があった。
コンパクトな会合となったが、結局、このようにセミナーを続けることによって、沖縄、憲法が抱えている問題を理解していくことからしか、国民運動のエネルギーは生まれないものと確信した。
■憲法改正の国民投票実現を求める意見書の決議にご協力下さい!
皆さんの街の議会でも憲法改正の国民投票実現を求める意見書の決議にご協力頂ける方は、事務局(TEL 06-6245-5741 担当 丸山)へご一報下さい。関係資料を送付させて頂くとともに今後の対応をご相談致します。
《府本部関係行事のご案内》
■日本会議大阪・神政連大阪地方議員懇談会 平成26年度合同総会
※議員の方以外も事前にご連絡頂きますと参加可能です。
・日 時 4月12日(土)午後1時半~5時頃
・会 場 エル・おおさか 6F 大会議室 TEL 06-6942-0001
大阪市中央区北浜東3-14 地下鉄谷町線・京阪電鉄「天満橋」駅から西へ300m
・内 容
総 会 1時半~2時15分
記念講演 2時20分~3時20分
演 題 「領海警備の現状と展望 ~尖閣海域からの報告~」
講 師 三木 基実 氏(第3管区海上保安本部 政策アドバイザー)
懇親会 3時半~5時頃
・参加費 5,000円(議員以外の参加者は懇親会費 3,000円)
・主 催 日本会議大阪・神政連大阪地方議員懇談会事務局 TEL 06-6245-5741(担当 丸山)
■第26回同期の桜を歌う会
・日 時 4月5日(土)本殿正式参拝 午後1時、軍歌・戦時歌謡 2時~4時半
映画「私たちは忘れない」上映 午前11時半~
・会 場 大阪護國神社境内 地下鉄四ツ橋線「住之江公園」駅下車、①番出口からすぐ
・参加費 1,000円
・問合せ 大阪護國神社 TEL 06-6681-2372
■第16回憲法シンポジウム
・日 時 5月3日(土)午後2時~4時半
・会 場 大阪府神社庁会館5階
・講 演
演 題 「今こそ憲法を国民の手に!~これ以上座視できない日本の守り」
講 師 佐藤 正久 氏(参議院議員)
・映 画 憲法改正問題のDVD上映
・参加費 1,000円(正会員以上は無料です)
・共 催 日本会議大阪・関西民間憲法臨調
■日本会議大阪 大阪市支部 平成26年度総会
・日 時 5月10日(土)午後2時~4時半
総 会 2時~2時40分
記念講演 2時45分~4時10分(約75分間)
懇 親 会 5時~6時半頃(近くの居酒屋で高橋先生を囲んでの懇談会)
・会 場 大阪府神社庁会館5階
・演 題 「我が国の安全保障の課題と対策 ~尖閣諸島防衛の視点から」
・講 師 高橋 忠義 先生(三菱重工業株式会社 防衛・宇宙ドメイン顧問)
第5航空郡司令、海上自衛隊阪神基地司令を歴任し、昨年退役し、三菱重工に。
・主 催 日本会議大阪 大阪市支部 TEL 06-6245-5741(担当 丸山)
■秋の「国民の選択-憲法大講演会」の講師に青山 繁晴氏(独立総合研究所社長)が決定!
テレビで著名な青山 繁晴氏をお招きし、様々な問題を取り上げ、何故、今、憲法改正なのかを熱く話されます。改憲の世論を広く巻き起こす第1弾の行事です。詳細が決定致しましたら、改めてご案内致します。
・日 時 9月20日(日)午後2時~4時半(1時 開場)
・会 場 エル・おおさか エルシアター 大阪市中央区北浜東3-14 TEL 06-6942-0001
・演 題 「日本の誇りと憲法」(仮)
・参加費 前売券1,500円、当日券2,000円(予定) ・主 催 日本会議大阪