■200名の参加者を得、いよいよ日本会議 大阪市支部がスタート!
~元拉致問題担当大臣の中山恭子・参議院議員が記念講演~
前日5月11日(土)の午後、大阪府神社庁会館において「日本会議大阪 大阪市
支部設立総会」が開催され、3名の国会議員(全て本人)、地方議員5名、各支
部正副支部長をはじめ、大阪市内の会員や一般市民、また他の市町村からの参加
者約200名が参加した。設立総会としての規模も府内では最大となった。文字
通りメインタイトルに掲げた「大阪の中心から日本の再生を~」の合言葉の通
り、準備委員のメンバーが各自の役割を果たして頂き、いろいろな場面で設立総
会のお誘いをして頂いた成果ではないかと思う。
昨年12月初旬に、第1回の設立準備会開催以来、約5ヵ月間を経て、3回の準
備会、1回の正副準備委員長・事務局長の打ち合わせ、当日配布資料の準備を行
なって、ようやく府内6番目にして、これで全ての市町村を網羅する節目となる
支部の設立にこぎ着けた。大阪市支部は、大阪市の会員を中心としており、府本
部の直轄の下、全面的に側面支援する形とはなる。従来から設立の要望があった
が、5ヵ月間で、準備委員間の人間関係の構築や、会員入会への働きかけを行っ
たりして、支部として形となった段階で、満を持しての設立となった次第である。
設立総会では、友田支部設立準備会事務局長が司会を進行、開会の辞を岡田・
準備委員、国歌斉唱、「日本会議綱領」唱和、府本部代表挨拶を衞藤・日本会議
大阪運営委員長、これまでの経過報告を平尾・準備委員、その後、議事審議を規
約案、役員案、事業計画案、予算案を提案、参加者の承認を頂いた。17名の役
員全員が前列に出て、参加者から承認の拍手を受けた時は、いよいよ設立したこ
とを実感した。続いて、支部長に就任した寳來扶佐子氏からは、「初代支部長と
して、大阪市支部の発展に多くの会員をはじめとする人達と一緒に活動していき
たい」と力強い抱負が語られた。
続いて、設立宣言文案を永井・幹事が朗読して承認、来賓祝辞を防衛大臣政務
官の左藤章・衆議院議員が述べ、祝電披露、河野・幹事の先導による聖寿万歳、
最後に閉会の辞を藤枝・副支部長によって行い、厳粛なうちにも熱気のある雰囲
気となった。
引き続き、記念講演では参議院議員・元拉致問題担当大臣の中山恭子先生が、
「国想い 夢紡ぎ ~誇りある国づくりをめざして」と題してお話をされた。先
生はご自分が内閣官房参与として拉致被害者を北朝鮮に出迎え、国家の意志とし
て日本に留める方針を出した経緯を紹介、その後、拉致問題担当大臣時代に拉致
問題への理解を啓発するために制作したビデオ「拉致」のダイジェスト版を上映
された。このビデオは世界の日本大使館や全国の小中学校で配布されたとのこと
であったが、これまで公立学校での放映されたことは聞いたことがなかったので
驚いた。
拉致事件が起きたのは、国を守る意識を欠落させ、日本の国民を守ることを棄
てた憲法に問題があり、現憲法は「欠陥憲法」であると指摘された。そして逐条
改正ではなく、国民の手による憲法を制定することが次世代への使命であるとさ
れれた。
また、拉致問題に関わる前にウズベキスタン大使として、同国に赴任した際、
キルギスで起きた反政府武装グループによる邦人を含めた拉致事件に際して、そ
れまでは事件が起きたら、その国にまかせて静観を決め込むわが国の外交の姿勢
を越えて、中央アジア諸国の協力を得ながら、粘り強い交渉によって救出するこ
とができた体験を紹介、その後はウズベキスタン、タジギスタンの国々から日本
に絶大な信頼を寄せてもらったことをお話され、その体験が北朝鮮による拉致被
害者奪還の際に大いに生かすことができたとされた。
またプロジェクターによる写真を上映しながら、ウズベキスタンで有名なナボ
イ劇場は、かつて捕虜さなった日本人兵士が建築に関わっていること、また水力
発電所や運河を作ることによって、現地の電力供給の原点も日本人がつくってき
たことについて国民はよく知っていて、日本人に対する尊敬の念が篤いことも紹
介された。そして日本人墓地を訪ねた際に、ウズベクの人々は口々に「ここは自
分の大切な友達」が眠っていると紹介され、先人が異国の地であっても、日本人
としての誇り日を忘れることなく、礼儀正しく、優しく、現地の人々と生活して
いたことに感慨を覚えたことを紹介されたが、そのことをかの人々は確かに記憶
している事実は重いと実感した。
そしてウズベキスタンという国をみて来て、それぞれの国にはそれぞれの文化
があってよく、近代文明も絶対のものでなく、一時期のものであり、わが国のあ
あれば、時代に応じて外から取り入れた文化はあっても、皇室を大切にしてきた
歴史と文化を守っていくことが必要であり、本日、設立された大阪市支部の皆さ
んと一緒になって守っていきたいと激励の言葉で閉められた。
心洗われる優しい語り口の中にも、国民を国の意志で守っていきたいという毅
然とした決意に共鳴したが、総会に相応しい内容であった。
その後、参加者のうち、約50名が残り、懇親会を行い、支部設立をした意義
を確認、お互いに親睦を深めた。
こうして大阪市支部が盛大に設立されたわけであるが、大阪の中心から日本を
変えていくという熱気と今後、府本部と相提携協力しながら、実働部隊として活
動を展開していくこととなり、まことに力強い支部ができたことを心から祝いたい。
マスコミも朝日、読売、教育地方新聞などが取材に来、反響の大きさを再認識
した。