■現実を直視して具体的にイメージを結ぶことができるか否かが問われている
いよいよ崖っぷちに立たされた日本のかじ取りを決める総選挙が幕開けした。
12党の入り乱れた闘いが展開された。
各党の公約のほぼ出尽くしたようであるが、いろいろな争点はあると思うが、
どうしても中国公船の尖閣領域への侵犯に対する安全保障をどうするのか、自衛
隊を憲法でどのように位置づけるのかという問題と、脱原発・卒原発といった言
葉が交錯する原発・エネルギー問題やTPP参加問題が並列に並べられて論じら
れることにはどうにも理解できない。
第1にこれだけの党がバラバラに政策を論じても有権者にとっては比較するこ
とが容易ではない。どこも脱デフレ、景気回復、経済回復、福祉の向上について
は言及し、加えてほとんどが脱原発を論じており、何故、同じような主張をして
いる党が別々に存在しているのか、皆目見当がつかない。
次に米国でも委員会で安保対象に明確に尖閣が入ることを決議したが、そのこ
とは米国にとっても尖閣は日本の施政権下にあることを認めたこととなり、中国
とま軍事的衝突があった場合には、まず自衛隊が中国艦船や空軍に対して矢面に
立って領土領海を守らねばならないことを言外に求められている。この現実に政
治は決断していくのか、国の守り・主権を守るためにはどうするべきなのか、実
はもう時間がないはずだ。
小生には、今回の選挙は現実を直視して具体的にイメージを結ぶことができる
か否かが最も問われていると思っている。
果たして国民はどういう選択をするのか、しかし既に後悔することは許されな
いことも銘記しておきたい。