■閣僚は今年も靖國神社参拝自粛の見通し
玄葉外相は8日の記者会見で、自身を含む野田内閣の各閣僚は15日の終戦記念日の靖國神社参拝を自粛するとの見通しを改めて示したという。その理由として「内閣全体、もっと言えば野田首相の判断だ。近隣諸国や国民感情への配慮があると思う。」と述べたとのことであるが、「近隣諸国や国民感情への配慮」とはどういうものであるのか、又は配慮が問題であるとすれば外相としてそれを克服する手立てを考えるべきであるのに、その意欲の片鱗は伺うことができないことは実に残念なことである。
結局、自民党による内閣不信任案の提出は、野田首相と谷垣総裁の会談により、「近いうち」に国民に信を問うという形で、一旦、回避され、消費税増税法案は明日、成立することが決定したわけであるが、「国民の生活を守る」ということが現在だけでなく、英霊へ子孫を守るという決意の表れであるとすれば、やはり15日は全閣僚が靖國神社に参拝することを全面に出すことが、国民に支持を得られる手立てとなったはずだ。玄葉外相はセンスのなさを最初に表明してしまった。