■哀悼 三笠宮寬仁親王殿下
昨日6月6日の午後、三笠宮寬仁親王殿下が薨去遊ばされた。ここに謹んで哀悼の意を表します。その御姿、自由奔放とも思われるお振舞、札幌五輪組織委員会事務局に入ってのサラリーマンとして、一般社会人とともに過ごされ、庶民感覚、機微を知り尽くされ、福祉事業の維持、発展へご尽力されるとともに、何と言っても小泉政権が企てようとした女系天皇についても、ご皇室の中でただ一人、皇室の伝統は男系継承であることを福祉団体の会報や書籍などで敢然と主張されたことは、多くの人々が知っている。そして16回に及ぶ、のどの手術、声帯を失っても振動を声に変換する機器や筆話で精力的にとくに障害者と応じられた、強い姿勢と一視同仁の優しさは、とても66歳とは思われず、もっとずっと上だと思っていたので、改めて驚いた次第である。
女性宮家創設問題が藩屏たる政府と宮内庁から浮上してきたことを考えると、その成り行きが不透明となっているだけに、ご皇室にとっても、国民にとっても最も大切な方を喪ったことは、まことに恐懼の極みである。このことを国民は、今一度、日本再生の決意にしなければならない。丁度、各新聞が皇室の関係図を指し示していることもあり、皇位継承がいかなるものであるのか、基本的に押える上では、いい機会でもあろう。